GASの入力方法を3ステップで解説!Geminiに聞けばコード知識ゼロでOK

そのコピペ、どこに貼る?GASの「入力」で挫折しないために
「この作業、毎日同じことの繰り返しだな…」
町工場で汗水流して働くあなたへ。日々の伝票入力や報告書作成、そんな単純作業に追われて、本当にやりたい仕事が後回しになっていませんか?
「Google Workspaceを導入したけど、結局メールと共有ドライブくらいしか使えていない…」 「GAS(ガス)で自動化できるって聞いたけど、黒い画面に英語の呪文…なんて自分には無理だ!」
そう思っているかもしれません。でも、もし、あなたの隣に超優秀なIT担当者がいて、やりたいことを伝えるだけで魔法の呪文(コード)を教えてくれるとしたらどうでしょう?
実は、AIのGeminiを使えば、それが可能になるんです。
しかし、多くの人が魔法の呪文を教えてもらっても、それを「どこに入力すればいいのか」でつまづいてしまいます。この記事は、まさにそんなあなたのための「GASの取扱説明書」です。
プログラミング知識は一切不要!この記事を読み終える頃には、あなたはGeminiから教わったコードを迷わず入力し、面倒な作業を自動化する第一歩を踏み出しているはずです。さあ、一緒に「面倒」を「快感」に変える旅を始めましょう!
そもそもGASって何?面倒なあの作業がボタン一つに!

GAS(ガス)とは、「Google Apps Script(グーグル アップス スクリプト)」の略です。難しそうに聞こえますが、要は「Googleのサービスを自動で動かすための魔法の呪文」だと思ってください。
例えば、私たちの町工場では、毎日たくさんの部品の在庫を確認し、少なくなっていたら発注リストを作る、という作業がありました。今までは、ベテランの田中さんが在庫管理シートを目で見て、別の発注シートに一つひとつ手で打ち込んでいたんです。
しかし、GASを使えば、 「スプレッドシートの在庫数が10個以下になったら、自動で発注リストに商品名と個数を書き出す」 といったことが可能になります。
GASは、あなたが普段使っているGmail、スプレ-ッドシート、カレンダーといったGoogleの様々なアプリと連携して、面倒な手作業を全部自動でやってくれる、まさに縁の下の力持ちなのです。
そして、その魔法の呪文(コード)は、AIのGeminiに聞けば教えてもらえる時代。私たちがやるべきことは、その呪文を正しい場所に「入力」してあげることだけなんです。
準備は簡単!GASを始めるための3ステップ
本格的な呪文入力の前に、まずは魔法の舞台を準備しましょう。といっても、難しいことは何もなく、たった3ステップで完了します。
基本的な流れ
まずは、GASを動かすための土台となるGoogleスプレッドシートを準備します。今回は練習ですので、サンプルのデータを使って操作だけまとめます。

新しいタブで「「Apps Script」」が開きます。

「コード.gs」というのがメインのコードになります。
function myFunction() {
}
と記載がありますが気にせずに全て削除してください。

Geminiから出力してもらったコードを全てコピーして貼り付けます。

フロッピーディスクのマークを押すと貼り付けたコードが保存されます。
簡単な動作などであれば、これだけで準備は完了です。簡単でしょう?
少しだけ複雑な場合
ダイアログやサイドパネルを表示させたり少し動作させたい要求が増えると別のコードも追加になる場合があります。

ここでもやることは同じですが、入力する欄を増やす必要がありますので説明します。

追加のコードは別にファイルを増やしてあげる必要があります。
ファイルの横にある「+」ボタンをクリックします。

「+」ボタンを押すと「スクリプト」と「HTML」のどちらか選択します。
今回はHTMLの指示でしたので「HTML」をクリックします。

入力欄が出てきます。

Geminiの指示通り「Dialog」と入力して「Enter」

「.html」は勝手に入力されるので間違っても「Dialog.html」と入力しないように。

最初に説明した基本的な流れと同様に入力されている文字列は全て削除します。

全て削除された入力欄にコードを貼り付けます。
そしたら保存ボタンを押して完了になります。
動作させる項目が増えるとHTMLファイルが増える場合がありますが、方法は同じです。

最後にスプレッドシートの更新ボタンを押すとGASのタブが消えて読み込み完了の状態になります。
あとは自分が自動化させたい動作が問題ないか試していきましょう。
ステップ3:(最重要)初めての実行と「承認」の儀式
初めてスクリプトを実行するときだけ、少し特別な「儀式」が必要です。これは、「このスクリプトがあなたのGoogleアカウントにアクセスするのを許可しますか?」という確認作業です。

操作の流れとしては以下となります。
- 保存ボタンの隣にある「実行」ボタンをクリックします。
- 「承認が必要です」というポップアップが表示されるので、「権限を確認」をクリックします。
- 自分のGoogleアカウントを選択する画面が表示されるので、使用しているアカウントを選びます。
- 「このアプリは Google で確認されていません」という警告画面が表示されることがあります。少し怖い見た目ですが、自分で作った安全なスクリプトなので心配いりません。左下にある「詳細」をクリックし、「(安全でないページ)に移動」をクリックします。
- 最後に、「(プロジェクト名)が Google アカウントへのアクセスをリクエストしています」という画面で、内容を確認し、一番下にある「許可」ボタンをクリックします。
この辺については以下の記事に詳しく説明しています。

この「承認」の儀式は、各スクリプトで最初の1回だけ必要です。2回目以降は表示されませんので、安心してくださいね。
あとは自分が実行させたい動作(追加したメニューや作成したボタンなど)から思っている動作ができるか検証してみましょう。
もしエラー出た場合は??
Geminiも常に完全なコードを出してくれるわけでもありません。また全てがGeminiが悪いわけでなくご自身の環境が影響している場合も大いにあります。
だからといって、ここで諦めるわけにはいきませんよね?
そんな時も「Geminiに聞いてみる」ことが最短で解決する方法になります。

やっと完成した(といってもコピペしただけですが・・)GASの動作確認でドキドキしながら実行させるとエラー・・・。
こんなときも焦らず騒がずGeminiに聞きましょう。

1番手っ取り早いのはエラーの内容が分かるようにスクリーンショットを撮って貼り付けること。もちろん詳細に説明してあげても理解してくれますが、Geminiは画像から文字を認識する能力も優秀なのでこんな場合もコピペが楽です。

するとエラーの原因を解説してくれてコードの修正が必要な場合はコードを出してくれます。
このコードをコピーして再度貼り付けて保存→ページを再度更新させて改めて動作確認してみましょう。

すると無事に問題解決して最後まで動作することが出来ました。
他にも動作はしたものの「ダイアログの表示を大きくしたい」とか「ボタンの名称を変更したい」など追加で注文しても現実化させてくれます。
エラーが出た時は「とにかく詳細に説明してあげる」ことは非常に重要です。「何か動かない」「どうにかして~」なんか言われても修正できるわけないですからね。
まとめ:さあ、あなたの「面倒」を自動化しよう!

今回は、Geminiに教えてもらったGASのコードを、どこに、どうやって入力するのかを解説しました。
- スプレッドシートを用意する
- Apps Scriptを開く
- Geminiに質問してコードをコピーする
- コードを貼り付けて保存する
- 最初の実行で「承認」する
- 「実行」ボタンを押して動作確認をする
- 自動実行の可能性を知る
いかがでしたか?「プログラミングなんて無理」と思っていたあなたも、「これなら自分にもできそう!」と感じていただけたのではないでしょうか。
あなたの職場で実際に発生している面倒な作業をGeminiに相談してみてください。
「毎日の売上を別シートに転記したい」
「メールの添付ファイルを自動でドライブに保存したい」
など、具体的な相談をすれば、Geminiはきっと優秀なコードを教えてくれるはずです。
私たち小さな町工場でも、AIとGASを味方につければ、大企業にも負けない生産性を手に入れることができます。さあ、一緒にワクワクするような業務改善を始めていきましょう!